らでぃっしゅの桃|春を告げる仙人の果実
らでぃっしゅぼーやさんの桃が、
近所の八百屋さんより、ジューシーでおいしかったので、
桃の栽培のことなどを調べてみました。
モモは中国原産の果樹ですが、日本でも食用・観賞用として、
古くから栽培されています。
「桃の花」は春の季語に、「桃の実」は秋の季語になっています。
モモの花は、淡いピンク色が一般的ですが、白から濃紅色まで、
様々な色の品種が存在します。
■モモの栄養は?
モモの主成分は果糖ですが、その他にもペクチンなどの食物繊維や、
カリウムなどのミネラル類も含まれています。
ペクチンは水溶性食物繊維であり、整腸作用があります。
カリウムには、塩分(ナトリウム)を排泄する作用があります。
このように、モモは老廃物を排出する作用に優れているためか、
中国では古来より病気を防ぐ「仙人の果実」や、
「不老長寿の仙果」「長生の実」などと言われてきました。
その他には、アミノ酸の一種である「アスパラギン酸」も、
多く含まれています。
アスパラギン酸はたんぱく質の合成の他、エネルギーの代謝を
高めたり、ミネラルを全身に運ぶ働きがあるため、
疲労回復に効果があります。
モモにはその他にもポリフェノールの一種であるカテキン類も、
含まれていて、アンチエイジングやがん予防作用が期待できます。
ただしカテキン類は皮の方により多く含まれているため、
より効果を得たい場合は、皮ごと食べるとよいでしょう。
産毛が気になる方は、よく洗い落とします。
江戸時代には、夏、モモの葉を浮かべたお風呂に入る
風習がありました。
モモの葉にはタンニンなどが含まれていて、
消炎や制菌、収斂、止血などの作用があるため、
あせもやただれ、おできなどに効果があるとされています。
生のモモの葉か、影干しにした葉を細かく刻み、
お茶パックなどに入れて湯舟に浮かべます。
このようにモモには様々な栄養成分が含まれていますが、
未熟な果実や種子には、「アミグダリン」という青酸配糖体が、
含まれているので、食べないように注意します。
■モモは栽培できる?
モモ栽培の楽しいですよ。
何と言っても春の訪れを告げる美しい花を
愛でることができることでしょう。
果樹としてのモモは、「桃栗三年、柿八年」といわれるように、
植え付けてから収穫までの期間が短く、すぐに成木になるのが、
うれしいですね。
ただし、品種選びには注意しましょう。
モモの中には、受粉樹を必要とする品種もあるため、
スペースが限られている家庭果樹の場合は、
1本でも結実する品種を選ぶとよいでしょう。
また、晩成品種は味が良いのですが、梅雨が明けてから熟すため、
病害虫の被害にあいやすく、難易度が高いです。
できれば、早生~中生品種を選ぶとよいでしょう。
■モモのおいしい食べ方は?
モモは生で食べる他、ジャムやケーキに使用してもおいしいです。
ところで、生で食べる際、どのように切り分けていますか?
モモはお尻の方が甘いため、味にばらつきがでないよう、
縦にくし切りにすると良いでしょう。
また、よく冷えているものより、少しぬるめの方が、
甘みを強く感じ、味が良くなります。
常温で保管し、食べる1~2時間前に冷蔵庫に入れて冷やすと、
ちょうど良い温度になります。
らでぃっしゅぼーやの野菜はもちろん、
果物もとてもおいしく、安全な栽培をしているので安心です。